はじめに
ここでは現在の予想モデルの傾向を集計データから見て行きます。
検証期間:2023年01月〜2025年10月
基本データ
まずUM指数1位馬◎の成績は、次のようになりました。
| 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 |
| 31.5% | 50.1% | 62.4% | 85% |
指数ゾーン別
UM指数1位馬◎の成績を数値ゾーン別にまとめたのが、以下の表です。
| UM指数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 |
| 44.9以下 | 21.8% | 34.0% | 44.2% | 89% |
| 45.0〜49.9 | 21.2% | 38.9% | 52.3% | 85% |
| 50.0〜54.9 | 22.1% | 37.5% | 49.9% | 79% |
| 55.0〜59.9 | 25.0% | 44.0% | 54.9% | 78% |
| 60.0〜64.9 | 31.3% | 49.5% | 63.0% | 88% |
| 65.0〜69.9 | 31.2% | 49.6% | 62.4% | 81% |
| 70.0〜74.9 | 35.4% | 55.4% | 68.9% | 84% |
| 75.0〜79.9 | 40.2% | 61.5% | 72.7% | 84% |
| 80.0〜84.9 | 46.2% | 69.6% | 80.0% | 90% |
| 85.0〜89.9 | 51.2% | 67.0% | 77.3% | 94% |
| 90.0以上 | 57.3% | 72.8% | 80.6% | 93% |
やはりUM指数が高いほど、信頼度が上がる結果になりました。
また以前の検証で確認された70.0〜74.9の成績が低い現象(70の断層)は無くなり、全体的に指数と成績がそのまま直結しています。
1番人気の勝率が約30%である点を考えると、指数75.0以上は平均を大きく上回り、軸馬として信頼できそうです。
1位と2位の差
UM指数1位馬◎の成績を2位馬○との指数差でまとめたのが、次の表です。
普通に考えると、差が大きくなれば1位馬が優勢になりそうですが…
| 指数差 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
| 0.0〜4.9 | 24% | 42% | 54% |
| 5.0〜9.9 | 27% | 45% | 58% |
| 10.0〜14.9 | 31% | 49% | 61% |
| 15.0〜19.9 | 29% | 50% | 62% |
| 20.0〜24.9 | 35% | 56% | 67% |
| 25.0〜29.9 | 40% | 58% | 70% |
| 30.0〜34.9 | 40% | 63% | 74% |
| 35.0〜39.9 | 48% | 66% | 77% |
| 40.0〜44.9 | 53% | 75% | 83% |
| 45.0以上 | 58% | 69% | 79% |
予想通り、1位と2位の指数差が大きくなるほど、概ね1位馬◎の勝率が上昇して行くようです。
この事から指数差を見るとレースが荒れる度合いを判断できそうです
ヒモの選択を
次に、ヒモ選びの参考になるデータを見て行きましょう
UM指数1位馬◎が1着になった時、2着馬の88%はUM指数2~8位馬(○~+印)になります。
また3着馬までUM指数2~8位馬(○~+)になる確率は73%でした。
UM指数1位馬◎が2着以内になった時、残り1頭の89%はUM指数2~8位馬(○~+印)になります。
UM指数1位馬◎が3着以内になった時、残り2頭がUM指数2~8位馬(○~+)になる確率は76%でした。
この結果から、やはりUM指数1位馬が強そうなレースを選び、UM指数2~8位馬(○~+)からヒモをピックアップするのが良さそうです。
ケーススタディ
期待値を利用する
ここでは、実際にレースを判定する方法について見て行きます。
例として、2025年08月24日の新潟11R(新潟2歳S)を取り上げます。
このレースのUM指数1位は9番リアライズシリウスで値は80.0でした。
そして単勝オッズは2.3倍です。
指数80.0の勝率は47.9%です(当時の数値なので前掲の表とは異なります)。
これにオッズを掛ける事で、おおよその期待値が出せます。
47.9 ✕ 2.3 = 110.17
期待値が100%を超えたので、この馬は過小評価されていると判断できます。
こういったレースは配当が美味しくなる傾向があり狙い目です。
結果はUM指数通り◎◯▲で決まり馬連1650円・3連複2040円・3連単10290円と、指数80の割に高い配当となりました。
このように期待値を利用すると、レースの傾向を判断する手助けになります。
期待値の注意点
この期待値を参考にする方法は便利ですが、注意点もあります。
それはオッズが動く事です。
同じ2025年08月24日の新潟09R(長岡S)を見てみます。
このレースのUM指数1位は18番ファーヴェントで値は65.6でした。
単勝オッズは締切3分前の時点で、6倍もあり期待値は178.2%という高水準です。
私はこれを見て単勝を買いました。
しかし締切直前にオッズが大きく下がり、最終的には3.4倍になってしまいました。
一応1着には来ましたが、期待値は101%とギリギリでした。
このようにオッズは短時間でも大きく動きます。期待値を使う時は、この事に気を付けましょう。
まあ実際の所オッズがどれだけ動くかなんて予想できませんが、覚悟しておくとぬか喜びを防げます。
まとめ
ここまでの内容をまとめると、次のようになります。
・UM指数が高いと信頼度も高い
・1位と2位の指数差でも信頼度が分かる
・ヒモは指数2〜8位馬(◯〜+)から
・期待値を使うと、美味しいレースが見える
さて今回も(これまで同様)最後に大事な事を言います…
これらはあくまでも過去レースでの検証結果なので、今後もこの傾向が続くかは分かりません。
身も蓋もありませんが、未来がどうなるか誰も知る事はできません。
(ただ毎回同じ事を書いてますが傾向に大きな変化は無いので、希望は持てそうかも)。
結局の所、この情報が競馬予想を楽しむ材料として役に立てば、それで私の目的は達成です。
長々と書きましたが、ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
ではでは良き競馬ライフを!
